前回に引き続き、LINEボットの実装方法をまとめていきます。
今回はHerokuの設定についてまとめました。Herokuアカウントの作成、ログイン→アプリ登録→アドオン追加という流れで設定していきます。まだまだ初期準備ですが、めげずにやっていきましょう。一つずつ確実に実行すれば、必ず動いてくれます。
目次
Herokuアカウントの作成、ログイン
①Herokuアカウントを作成
まずはHerokuアカウントを作成します。Herokuトップページの「Sign Up」をクリックし、必要な情報を入力してアカウントを作成します。
②Heroku CLIのインストール
Herokuをターミナルから操作するために、Heroku CLIというツールをインストールします。
macの場合は$ brew tap heroku/brew && brew install heroku
でターミナルから直接インストール可能なようですが、Windowsの場合はwindows 64bitか、windows 32bitからインストールします。これでターミナルからHerokuの操作が可能になります。
③Herokuにログイン
ターミナルから、heroku login
と入力すると、heroku: Press any key to open up the browser to login or q to exit:
が表示されるので、q以外を入力します。その後、登録したメールアドレスとパスワードを入力すればログイン完了です。
Herokuにアプリを登録、アドオンを追加
①Heroku上にアプリを登録
ターミナルから、heroku create アプリ名
と入力します。今回は、アプリ名をlineoumugaeshi
としました。
適当な名前を付けてOKですが、ほかの人が作成したアプリと同名にはできないので、重複していると警告が出たら、別の名前で試してみてください。
アプリ名は小文字のアルファベット、数字とダッシュのみ使用できます。また、アプリ名の頭文字は小文字のアルファベットのみです。
アプリが登録されると、ターミナル上にアプリのアドレスとgitリポジトリのアドレスが表示されます。今回の例では、以下アドレスが表示されました。
- webアプリのアドレス: https://lineoumugaeshi.herokuapp.com/
- gitリポジトリのアドレス: https://git.heroku.com/lineoumugaeshi.git
gitリポジトリのアドレスは後程使用するので、どこかにメモしておくと後々便利ですが、いつでもHerokuのWebページから確認することもできます。
②クレジットカード情報の登録
ラインボットを使用するには接続元IP(ここではHerokuのIP)を指定する必要があります。Herokuに無料で使用できる「Fixie」アドオンを追加すればOKですが、クレジットカードの登録が必須になります。
まずはWebブラウザからHerokuにログインし、1.右上のアイコンをクリック -> 2.Account settings -> 3.Billing -> 4.Add Credit Card と進めてクレジットカード情報を登録します。
これで「Fixie」アドオンを使用する準備ができました。
③「Fixie」アドオンの追加
ターミナルからheroku addons:create fixie:tricycle --app アプリ名
と入力すればアドオンの設定は完了です。
アプリ名は①で登録したアプリの名前です。今回の例ではlineoumugaeshi
です。
これでIPが固定され、ラインボットの利用が可能になります。
以上でHerokuの初期設定は完了です。
次回からようやくPythonを使用します。